EL MIRAGE

諸事情により大きく間が空きました。前投稿は梅雨の時期、そう、世紀のBrexitを記念?してQUEENの曲だったのですが、もう遥か昔のようです。

さて、夏真っ盛り。毎年ながらの体温超えの驚異的な高温に晒されグロッキー気味の中、リオデジャネイロオリンピックも始まり、やはり爽快な曲ということで、T-SQUAREです。(この後の投稿では、THE  SQUARE時代の曲も予定していますが、まとめてT-SQUAREシリーズということにします。)T-SQUAREの曲は、幸い市販譜が手に入るのでコード解析などは不要です。


以前、「DIAMONDS」の投稿の中で、my  favorである半音下降のあるこの曲がT-SQUAREの中ではbest  favoriteだと記しましたが、予告?通りトップを切っての投稿です。

1988年、和泉宏隆の作。手元CDは「YES,NO」。市販譜(バンド譜)では変ロ長調で始まり、主題はヘ長調に変わっています。BPMは記載がないのでCD再生でカウントしてみると136くらい。


主題は何かぼんやり印象薄く、Gm7(onC)→Am7(onC)というコードに乗って何回か繰り返された後、突然目が覚めたような?懐かしいメロディーが。

ピンポイントでハッとするところは、この直前のコード(Am7)からA7への変化、音ではC→C♯です。ここで茫洋とした夢の世界から目が覚めて懐かしいこの世へ戻る‥‥という感じです。

続いて、第2主題も印象的です。

そしていよいよ肝である、半音下降の魅力満載のサビへ。

この中でbest  of  bestを選ぶならば、2小節目の「ソ」です。ここは、キーボードパートで、「ソ」であるCをベース音のE♭が見事に支え、明るいけれど少し寂しい、これ以上言いようがない天上の響きが。そして、3小節目のラ♭→ファ、ピアノの黒鍵が連続する印象的な響き。この複雑なコード(耳コピー解析では絶対不可能)、よく考えついたものです。もちろん、これらの間に挟まったB♭の幸福な響きもgoodなのですが、この連続する3つのコードは明るいだけではない陰陽混然とした素晴らしい世界を垣間見せてくれています。

なお、4小節目のG7も下降の最後を彩るもので、本稿記載のためコード譜を見ていて改めて感動しました?


毎年年末に聴きに行っているT-SQUAREのライブで、ある年にこの曲が演奏された時は、帰りの電車の中でも何回もこのサビを思い出しながら、まさに至福の時間だったなあと。







C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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