STRAIGHT TO THE TOP
前投稿で、作譜分は一応終了としましたが、作りかけがあと2曲。UPできるところまで頑張って陽の目を見させてあげようと思います。
まずはこれ。1981年、DAVE GRUSIN作曲。手元収録CDは渡辺貞夫の「ORANGE EXPRESS」。もともと持っていたアナログ盤の解説では、DAVE GRUSINがこのアルバムのために作曲したとのこと。へえ~、凄い。
私的な思い出としては、クルマの免許取り立ての頃、運転の練習に初めて峠道を走ったときにカセットでこの曲を聴きながら、曲名のとおりひたすら峠を目指してワインディングロードを必死の思いでドライブしたことです。途中、赤信号での停車中、ブレーキが甘くずるずると後退して後続車にクラクションを鳴らされたことも。アルトサックスのメロディーが細かく複雑に展開するに伴って、どんどん標高が上がり下界の風景を見下ろすようになり、緊張感とテンションが両方アップ!
作譜は、ニ短調、BPM124。ピアノ、ベース、ドラムスの編成で。調性は、出だしがマイナー(な感じ)なのでこうしましたが、全体的に長調と短調が入り混じったような不思議さ。20年近く昔、あまりにも不思議な和音(特にイントロ前半部)の解析は全く手に負えないため、某楽譜資料室の会員になって楽譜の閲覧に行きましたが、そこに記載のコードを鳴らしても何か全然違うような。そして時代は流れ、今やインターネットで1曲毎に楽譜が手に入るようになり、本投稿に当たって初めて購入してみました。エレクトーン演奏用の、キーボード+低音パートの簡単なものでしたが、譜面どおりに鳴らすと見事に原曲の感じが再現され、20年の時を経てあらためて感動!
従って、自家作譜と市販譜の折衷版になりますが‥‥。まず、その不思議なイントロ(のイントロ?)。コードは
F♯m/B|B♭M7|B♭m7/E♭|FM7|Bm7/E|E♭7-5|Aaug7|
どこに行くのかな的な気分で始まり‥‥で、このあと主調からの第2(or主)イントロへいったん落ち着く?
Dm|Am7 C/D|Gm7|Gm7 Gm7/C A7/C♯|×2
細かいところでは、この最後の2拍、Gm7/C A7/C♯が付ける変化がピリッとした味わい。それにしても秀逸な出だしです。
第1主題、なんと第2イントロと同じコード進行。2回繰り返しますが、最後の2小節は、
|Bm7|Em7|
と、ここがmy favor。このBm7、最初の耳コピーでは絶対Gだと思っていたのですが(そうすると、ここは1回目はマイナーコード(Gm)、繰り返しでは長調化してGと、半音ずらして明るく‥‥と、そう単純ではありません)。しかしここは絶対メジャーコードの響きなのに‥‥と不思議ですが、Bm7は、(メジャー)コードD♭にB音がくっついた長調の味わいが、またはコードGのうちG音とB音が含まれていると考えるとコードGの余韻が漂う‥‥と負け惜しみを。マイナーセブンコード、確かに味わい深いです。
第2主題も、マイナーな響きからはなかなか抜けられず、それでも7~8小節のコード
B♭m7/E♭で坂を登り切って峠上(TOP)へ抜け出る予感が。しかし、2主題をもう1回ずつ繰り返す‥‥。そしていよいよ‥‥。
サビは、
F/C|B7-5|B♭M7|B♭7/E♭ E♭7-9/D♭|×2
ここがmy best favorite。
本当の頂上は、サビをもう1回繰り返すかと思いきや、
F♯m/Bで2小節分引っ張るところでしょうか。
レコード(CD)では、このサビの4小節のコードに乗って、延々とプレイが展開されるのですが(アナログ盤の解説には、実に30分以上も演奏が続いたと)、どこまでもTOP目指して上昇していく様子が。
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