A WHITE OLEANDER

ついに登場です。MY  BEST  FAVORITEの中でのグランプリ曲。というか、メロディーが最も美しい曲を選ぶとすればこの曲では。まあ、そのときの気分によりますが。


作曲は松岡直也。昨年4月、惜しくも亡くなられました。これにはショックとともに、私事ながら取り返しのつかない痛恨の一事が。

かつて、毎年2月頃ビルボード大阪でライブがあり、たいてい聴きに行っていました。ある年は風邪を引いて行けなかったのですが、まさにその時に永年待ち焦がれながら実現しなかったこの曲が演奏されたのです。そしてこの曲をご本人のライブで聴くという夢は永遠に絶たれてしまいました。もっと症状が重い体調不良のときでも行ったことがあったのに、なぜ風邪くらい?で行かなかったのかと。


そしてもうひとつ、遅ればせながらprivateでパソコンを買おうと思ったきっかけがこの曲にあります。それまでは具体的な使い道がないのでprivateでパソコンは不要だろうと思っていたのですが、この曲の楽譜を探していて全然手に入らなかったため、インターネットを介すれば情報が手に入るのではないかと(漠然と)思い、ついに導入を決断しました。

しかし結局のところ、音楽事務所に(メールで!)問い合わせて楽譜の個別販売は一切しないとの回答をもらったため、自分で作譜するしかないと。


前置きが長くなりましたが、この名曲の再現のため、作譜には相当エネルギーを注ぎました。特に中間部の、珠玉のピアノソロは、何十回(あるいは百回以上)と繰り返しカセットテープを聴きながら何日もかけて音を拾っていきました。どの音なのか、またどの音が和音に含まれている(と聴こえる)か、テープ再生と同時に狙った音の箇所でピアノの鍵盤を押さえながら両者を聴き比べ音を特定していくという、気の長い作業の繰り返し。

ヘ長調、BPM100。全角1文字= ♪ ピアノ、ベース、ドラムス×2と、ラテン音楽の趣を出すためドラムパートを2つにして打楽器音の再生に配慮。

これに続く以下のハイライト、さらに素晴らしい。

そして、ダブルドラムの効果は素晴らしく、カンコンカンコンという南国の響きを再現。真夏に入道雲を仰ぎ見てビールを(少々!)飲みながら(できれば海辺で)聴くと、この世の幸福のひとつを味わえます??

実は、この曲も他の多くの曲同様、最後まで作譜が完成していません。読書と同じく、ハイライト部分を作り終えたら同じような繰り返しが多い曲の最後の方の興味がなくなり、途中で次々と別の曲に取り掛かってしまうからですが。ただ、CDでは、曲のendingのフェードアウトするピアノソロと波音の効果音が聴きどころで(ピアノソロとしては曲の中に挟まれる部分よりこちらの方が気に入っています)、是非ここまで辿りつかねばと思っています。


C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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