波乗りパイレーツ

ピンクレディーの3曲目ですが、「再びシリーズ」ではなく、投稿予定曲にも上がっていなかった曲。ベスト盤CDを聴いているうちにあれよあれよという間に浮上、PLの1、2位を争うまでに。1979年、作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一。収録CDは「ピンク・レディー ベスト」。作譜は、変ロ長調、BPM174、ピアノ、e-ベース、ドラムス、stringsの編成で。

BPMから受ける超高速の予想とは違い、なぜかのんびりした印象。


イントロは、

- B♭/F Gdim F/A|B♭|B♭ Dm/A|Gm|Gm B♭/F|E♭6|C7/E|F Fdim|F -|

いきなりサビが来て

B♭|B♭|E♭|E♭|B♭|Dm|Cm7|F|

Gm|Dm|E♭ F/E♭|Dm G7|Cm7|F|B♭ E♭|B♭ F7|

まず、この9~12小節目が当該曲急浮上?の決め手に。特にG音上のコード(G、G7、Gm)が全曲を通じポイントに。主調の3度下、「ラ」ですね。主調の並行調(短調)=Gmとそのメジャーコード化=G7。素朴な展開だがなぜか印象的。

さて、ようやく第1主題に。

B♭|B♭|Gm|Gm|Cm7|Cm7|F7|F7|

B♭|B♭|Gm|Gm|C7|F7|B♭ E♭/B♭|B♭ F/A A♭|

ゆったり、穏やか。繰り返し的な9小節目以降、13小節目でCm7がメジャーコード化しているのを聴き逃さなければ、そこがまたポイントに。

第2主題は、

G7|G7|Gm/C|Gm/C|Cm|F7|B♭ B♭M7/A|B♭7/A♭|

G7|G7|Cm|Cm|E♭m|E♭m|F7|F -|

上記予告どおり、G音系列コードで一転、大揺れかつインパクト大に。さらにC音系列も不思議に絡んで、後半の止めはE♭m。この第2主題、特にクライマックスのE♭mに至る過程、my  best  favorite に。

そしてようやくサビへ。しかしすでに2回目の登場で何かふっと安堵感がするのは、第2主題のインパクトが大きいせいか。しかしいいメロディーです。

最後に特筆すべきは、この作譜のために聴き返した中で発掘?した、my  second  best  favorite、間奏部です。

B♭|B♭|E♭|E♭ F7|B♭|B♭|Cm7add4|F7|

B♭ B♭M7|B♭7|E♭|C7/E|F -|- -|B♭ E♭|B♭ F7|

全体に軽快でかつのんびりしている。7小節目の Cm7add4、ドレファから無理矢理作り出した苦心のコード。

なお、3回登場するサビ、3回目は半音upしてロ長調へ。さらに軽快感、ほんわか感が上がります。


「渚のシンドバッド」と同様の背景の曲ですが、何故か対照的にのんびりムードが。主な要因は、リズムが3連符をメインにしていることにあるでしょうか。この3連符、作譜の際は、設定された音符をきっちりその枠(=8分音符3つを4分音符一つに、など)に入れないと、小節に入っている音符と小節の拍数が整合しなくなり、その部分をコピー&ペーストしたときに音符が全てずれて悲惨な結果に。そしてどこに不整合があったのか探すのがまた大変なことに。

非常に時間をかけて作譜しただけに、冒頭記したように、ピンクレディーの曲では1、2位を争うほど。(しかし、やはり「ジパング」捨てがたいなあ)









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語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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