恋人がサンタクロース ~再び~
前投稿とともに昨年のクリスマス前に作譜を完成しようと思っていたのですが、前投稿が先月までずれ込み、本曲もようやく完成しました。前投稿曲ともども、やり始めるとやはり細かい箇所まで凝りたくなるような名曲で、楽器編成も、当初ピアノ、e-ベース、ドラムスに、e-ギターだったのが、サビのコーラスが弱いようなので、さらに特別にstring ensemble を追加して整えました。
イントロは、
F#m D|D|C#m Bm|Bm D/E|F#m D|D|C#m7 Bm7|Bm7 D/E|D/E|
第1主題は、
D|D|E|E|D|D|E|E|
第2主題は、
C#m|F#m|C#m|F#m|Bm|D|G E|E|
もう一度、この2主題が繰り返され、繰り返しの第2主題の最後3小節は
G|C#susu4 C#|C#|
となって、ここまでほの暗かった主題がサビの明るさ全開へつながる準備を。この展開は前回投稿(下記*******参照)にたっぷり書きました。
サビは、
D|D|A/C# Bm7|Bm7|A B/A|B/A G#m|G#m C#m7|C#m7 C#7|
D|D|A/C# Bm7|Bm7|A|Bm C#7|
前回投稿では、直前の第2主題からの繋がりの鮮やかさ、明るさを絶賛し、その後は少し平凡としていますが、その後の展開も今回改めて感動しています。それは、長短入り混じるコード進行とコードB/Aの再発見によるもの。特にB/Aは、冒頭のD箇所とともにmy favoriteの双璧をなす。また、前回絶賛したC#→Dの鮮烈な展開を、サビ内でも再現しているところなども。再びシリーズで毎回書いているように、作譜の過程で新たなfavoriteポイントが続出です。
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全く安易な曲選択の前投稿に続き、それではとさらに輪をかけて、本記です。
1980年、作詞作曲は松任谷由実、もちろんご本人が歌います。余談ですが、荒井由実時代?に発表した曲とで、アーティスト名・作曲者名が異なるのは、同一人物なのに管理上ややこしくなるので、私的には荒井由実に統一したいのですが‥‥。例えば、THE SQUAREとT-SQUAREのようなケースも同様の事情に思われますが、グループの場合は、たとえ構成メンバーが同じでも名を変えればそれは別のグループとしてカウントすべきだろうと(別法人の会社のような扱い?)。
手元収録CDは、「NEUE MUSIK」。イ長調、BPM138。例によって本投稿のためあらためて聴き直してみて、まず、イントロが結構暗い感じなのに少し驚く。メジャーコードも混ざっているのですが‥‥。そして第1主題、いわゆる明るいドファラ(D)から始まるのも珍しいと思いますが、しかしドファラとシレソ(E)の繰り返しにしては何か少し曇り気味。さらに第2主題はマイナーコードの連続(C♯m F♯m C♯m F♯m Bm)なので雲は厚く‥‥。
さて、my favorな箇所は、まず、第2主題のこの後に続く、D→G→Eの和音変化。ドファラからシレソへの間に、主調から長2度下がる、あのスパイスコード!?が。この不思議なハーモニーの遷移。この後、2主題を繰り返した後、いよいよmy best favor登場です。
それは、まず上記和音変化の代わりにG→C♯sus4→C♯。ここは、何か溜めに溜めた、或いは耐えに耐えた、という感じで、この直後にサビの冒頭のDに繋がるのですが、このDがそれまで空を覆っていた雲を一気に吹き飛ばし、やっと明るい太陽が登場! これもその前の耐え忍ぶ3和音との対照・相乗効果が効いています。もっとも、サビは最初の2小節のDが燦然と輝いた後は少し平凡でしょうか。とにかく、このC♯→Dのパッと切り替わるところにmy favor要素は凝縮されます。しかし、C♯はメジャーコードなのにマイナーな響きとしか思えない不思議さ。C♯→Dは半音上がるので、陰→陽の変化と勘違いしてしまうためか。また、sus4コードも効果アップに寄与? さらに、歌詞の2番では、G→C♯sus4→C♯→C♯sus4→C♯7→Dと、さらに焦らしに焦らしています。なんとも困りましたねえ。
(2017年12月25日 投稿)
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