時間~その計測について


時間とは何かについて、物理学的には非常に素っ気なく、宇宙(この世界?)はビッグバンを始点として現在まで続いていて、この後は次第に星や銀河などが消滅していき最終的にはエントロピーが最大(全くの混沌?)の状態に至る、とか、またはどこかで収縮に転じビッグクランチで終わるとか、はたまた永遠に膨張と収縮を無限に繰り返すのだ云々。まあ、どれかなのでしょうが‥‥。素人の感覚では、前者のビッグバンの前(やビッグクランチの後)はどうなっていたのか(どうなるのか)、時間はあるのか(あったのか)気になるところですが、ビッグバンがすべての始まり(であり、ビッグクランチはすべての終わり)なのでその前(後)は何もありません、とか。‥‥はあ? その点、膨張・収縮繰り返し説がいちばん妥当(というか問題先送り?)なのか。

また、哲学的にも、(ほかの哲学的テーマ同様)古代ギリシャの時代から百家争鳴。理解はともかく、これらにひととおり当たるだけでも残りの持ち時間が尽きてしまうでしょう。


この一方で、最近変なことが気になっています。それは、時間の計測は物理的にはどんな方法で行っているのか、ということです。

正確なところは置いておいて? 大雑把には、というか、その基本的な考え方は、「周期的な現象を観測して算出する」ことのようです。例えば1秒の国際的な定義は、以前は地球の自転や公転、現在はセシウム原子の持つある現象の周期に基づいているそうです。いずれにせよ、その基本的な考え方の中にすでに、「周期」があり、周期とは「全く同一の現象が一定時間ごとに全く同様に繰り返される時、この一定時間をいう(出展:手元にある広辞苑)」とのことなので、結局、一定「時間」ごとに繰り返される同じ現象(つまり、地球の自転や公転、セシウム原子の持つある現象)を観測するということになり、何のことはない、計測しようと思っている時間がすでに前提されています。あれれ??

言い換えると、時間(の経過)のというものがまずあって、地球の自転や公転、セシウム原子の持つある現象は、一定時間ごとに繰り返される(と思われる?)ので、それを観測して時間(の長さ)を決めましょう、ということ? ここでは、

  ①「時間」がまずあって、

  ②地球の自転や公転、セシウム原子の持つある現象は、「一定時間ごとに」繰り返される

という、仮定に基づいている?

②については、セシウム原子はよく分かりませんが、地球の自転や公転(も、直接見たわけではありませんが)は毎日、毎年の経過からは、個人的にはそういう感じがしますが‥‥あまり、というか、ほとんど興味はありません。時間計測技術の進歩により、現在の最高精度の時計?は、2000万年に1秒しか狂わないのだそうです。素晴らしい、頑張って下さい。


さて問題は①です。これは‥‥。



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語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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