喝 采

脚の怪我の回復が長引きそうなので、本記投稿に注力。かなり昔の曲から。

1972年9月、作詞:吉田旺、作曲:中村泰士、歌はちあきなおみ。大本命曲を押しのけ、この年のレコード大賞に輝いたとのこと。この歌詞と、歌手のエピソードが日本人には堪えられないようで、受賞もさもありなん。もちろん、当投稿基準である曲のレベルも素晴らしいです。

実は、CD(はおろかADやテープの類も)のほか、市販譜もこの時代の曲集が手元になかったため、動画サイトだけが頼り。と、いうのも何なので、急遽CDを購入しました。そして作譜も。聴き直してみて、そして作譜してみて、いやあ凄い曲です。

ホ長調、BPM100、ピアノ、ベース、ドラムスで。この作譜作業も速かった。前投稿後にCDを発注して、実質3~4日で1コーラス完成。そして、イントロなど要所に入る、ギター?のトレモロを再現できないかと、作譜ソフトの取説を調べて試行錯誤でできました。もう原曲の雰囲気満点。(なお、これはピアノパートに設定。どうも、非表示になっている第4レイヤーでこの効果を出すよう設定されているようで、上書きする場合には第4レイヤーのデータを消去しないといけないようです。)

このトレモロでテンション大幅に上がりました。

イントロは、

E|E|C♯m|C♯m|A|A|B|B|

主題は、

E G♯m|G♯m|C♯m|Bsus4 E|E|A|B|C♯m|F♯m C♯m B|A|E|E|

メジャーコードが多く使われているのに、歌詞の内容と相まってこの物悲しさはなんでしょう。そして、細かいところですが、第5小節の最終8分音符と第6小節の最初の8分音符が結ばれシンコペーションになっている箇所、何故か印象に残ります。

サビは、やはりmy  favorです。

G♯|G♯|C♯m|C♯m E|F♯m7|B|E|E B|

特に第1~2小節のG♯がキモ。メジャーコードには聞こえません。そしてここは、G♯音を8分音符2つアクセントで打った後、8分休符で一瞬詰る形を3回繰り返し、感情高まりクライマックス、曲の山場です。この後のF♯m7も長短調の入り混じるマイナーセブンコードで、素晴らしい。

因みに、この曲が出た頃、小生は九州に居住していて、曲にある「走り始めた汽車に飛び乗った」というのは、今では考えられませんが、当地でまだ頻繁に走っていた客車列車の乗降扉は手動で、乗り降りする度に開け閉めするのは面倒なので、通常、扉は開けたままでした。この曲を聴くと、当時まだ活躍していた蒸気機関車や客車列車とともに、筑豊本線の直方や飯塚といった街や駅、そして長崎や福岡の教会が思い出されます。

C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

0コメント

  • 1000 / 1000