渚のシンドバッド
ピンクレディーもう1曲。かつて、これがbest favorだったのですが、前投稿のシパングに譲りました。1977年、作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一。作譜は、変ロ長調、BPM145で、ピアノ、ベース、ドラムスの編成。メロディーとコードだけの市販譜に入っていました。手元CDは、「ピンク・レディー ベスト」。
バスドラムの歯切れ良いリズム、あまり上下に動かず8分音符で刻むシンプルながら秀逸なメロディーラインに加え、明るく始まり次第に複雑に、そして暗い感じのendingへ鮮やかに変化していくコードなど、ピンクレディーのsecond favor。
サビがよく分からない構造で、一応、明るい第1主題、少し陰って複雑な第2主題、そして暗めの第3主題に分かれる(ようです)。
まあ、イントロも複雑な響きの連続ですが、コードはB♭が続いた後、B♭|D♭|E♭7|G♭|B♭|D♭
これが何故かマイナーコードに聞こえる不思議。
第1主題のコードは、
B♭|B♭|E♭|E♭|B♭|B♭|C7|F7|
B♭|B♭|E♭|C7|B♭ Dm|Cm7 F7|B♭|B♭ F A|
力強いベース、女性ボーカルのハーモニー、ひたすら明るいコードで、快適に駆け抜けます。なお、C7はドッペルドミナント、繰り返しではドファラ(E♭)を経て再登場。最後の小節のF、A(各1拍)は、この後に続く第2主題へ転調的に繋がる重要な役目を担っていて、第2主題の複雑さを引き立てています。
第2主題のコードは、
D7|D7|Gm|Gm|E♭|E♭ F7|B♭|D7|
何といっても最初と最後のD7がキモです。なお、このD(7)は調性のB♭の長3度上で、my favor要素にはまっていますね。そしてこの主題が曲のサビになるようです。その中でも、6小節目のE♭を、「サビofサビ」に認定。
第3主題、‥‥ノーコメントです。この点が、ジパングにbestを譲る原因なのかも。
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