NISEKO EXPRESS’ MAIN THEME
楽譜作成に戻って、さらに北海道へ。
以前、大型蒸気機関車C62が重連で牽引していた函館本線の急行ニセコを、蒸気機関車牽引区間の小樽から函館まで記録したテレビ番組から録音(!)しました。蒸気機関車の音の記録のつもりだったのが、途中停車駅の倶知安のシーンで流れるBGMのあまりの素晴らしさに楽譜化したもの。もちろん曲名は仮称? です。
BPM90、全角1文字= ♪、( )は3連符で長さは♩、原音の雰囲気を出すためピアノパートのみ。
そしてくるくると調性を変えながら、坂を駆け上がるメロディーが繰り返されますが、まだ先に延々と続く急坂を予告しているかのような。この調性の変化、これを思い付くとは!
3連符の箇所がありますが、ここで蒸気機関士だった亡き父の過酷な仕事ぶりを偲ぶ子供の新聞投書がナレーションで入り、消えつつあるものに対する感傷に流される当時の過熱したSLブームに一石‥‥というあたりも、不思議に曲に調和してしみじみとした雰囲気を醸し出しています。
それはともかく、この3連符も牧歌的な単純なメロディーながら、その終わりにイ長調へ転調する接続部のハーモニー(絶妙!)でスピードを落とし、またあの駆け上がるメロディーがゆっくりと再現されニ長調で静かに終わります。そして汽笛二声(重連!)、束の間の休息が終わり次の峠を目指して列車は発進していきます。
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