ヘビーローテーション
当該曲を作譜中に、前投稿の「GET IT ON」が割り込んできて先に完成させてしまいました。前投稿で記したようにかつての作譜曲の改良といっても、ほとんど聴き直し&チェックが入ったため、ほぼ新たな作譜に近い。
さて、本投稿には珍しく、新しい?曲です。2010年、作詞:秋元康、作曲:山崎燿、アーティスト:AKB48、収録CDは「ヘビーローテーション」。作譜は、ホ長調、BPM142、ピアノ、e-ベース、ドラムス、e-ギターの編成で。
じつは作譜したかった(=my best favor)箇所が、長いサビを含めて歌詞の繰り返しの後に登場する、CODA?部分だったので、歌詞の繰り返し(2番)を省略してCODAに繋げました。(これでも結構長大)。
イントロは、
no cord |no cord |E|E|E|B/E no cord|
この後、サビの後半、繰り返し部分が入ります。
E|E|G♯m|G♯m|C♯m|C♯m|E7|E7|
A|B7/F♯|E G♯m/D♯|C♯ E/B|F♯m|B7|
イントロが、続きます。サビの繰り返し最終小節が、下記の頭の小節と被り、
E|C♯m|A|B7/F♯|E|C♯m|A B|E|
第1主題は、
E|E|G♯m|G♯m|C♯m|C♯m E/B|A|B7|
E|E|G♯m|G♯m|C♯m|C♯m E/B|A|B7|
第2主題は、
A|B|E G♯/D♯|C♯ E/B|A|F♯7|B7|B7|
この後、サビが来て歌詞1番が終了、再度2番が繰り返される(サビ部分、少しかったるいです)。
E|E|G♯m|G♯m|C♯m|C♯m|E7|E7|
A|B7/F♯|E G♯m/D♯|C♯ E/B|A|F♯m|B7|B7|
E|E|G♯m|G♯m|C♯m|C♯m|E7|E7|
A|B7/F♯|E G♯m/D♯|C♯ E/B|F♯m|B7|
一気に記してしまいましたが、明るくシンプルなメロディー&コードを複数の賑やかな女声で盛り上げ(複数のギターも加わり少し喧しいところも)、複雑で難解な?メロディーやコードに溢れた曲が多いこの時代では、異例のことです。しかし、次のCODAがこの曲を推す決定的要素に。
まず、e-ギターの間奏が入り、
C♯m|C♯m|A|B7|C♯m Caug|E/B Ealt/A♯|A B|E|
6~7小節の階段下降、C♯→C→B→A♯が面白い。
いよいよCODAです。
E|E|G♯m|G♯m|G♯dim/D|C♯|F♯m Faug|A/E Aalt/D♯|
Am|Am/C|E G♯dim/D|C♯7|A|A B|Am|B7|B7|
素晴しい! 全部素晴らしい!
とりわけ、5~6小節の、メロディーのD→C♯移動、9~10小節のマイナーコード、そしてまた出てきた11~12小節の(E→)D→C♯、また出てきた15小節のAm、と甲乙つけがたい。best favor がCODA全体として、best of best を決めるとなると‥‥。G♯dim/D→C♯か、Amか、です。
結果、Am(/C)に。
分析してみると、D、C♯は主調の長2度、長3度下で、確かに my favor 要素、Amはドファラ♭ですが、これは意外なポイント。
繰り返しますが、この時代に人気アイドルグループが唄うにせよ、17小節にこれほどの素晴らしさを盛り込めるとは‥‥です。
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