A WHITE OLEANDER ~再び~

「再び」シリーズ第2弾。本投稿のタイトルを書いてから本文を書き始めるのにまた長時間を要しました(再び×2)。初投稿は2015年(下記******以下参照)で、聴き直すとイントロの繰り返しが1つ少ない!というミスが発覚。そして楽譜表記上繰り返し記号(と繰り返しプレイバック設定)を採用していたため、これらを訂正・解消のうえ、やり直しました。

曲のデータに追加:1985年作。なお、初投稿文中、「全角1文字= ♪」とあるのは、諸事情でピアノメロディー表記を削った際この注記が残ったことによる。

初めての全曲作譜。最後はピアノソロのフェードアウトに打ち寄せる波の効果音が重なるのですが、さすがにそれは作譜不可能なのでピアノソロの聴きとれるところまで。


イントロその1

F/C Gm7/C|←|←|←|Gm7/C|Gm7/C|

イントロその2

FM7/A E♭M7/G|A♭M7/B♭|FM7/A E♭M7/G|A♭M7|F/G|F/G|

イントロその1の繰り返しの後、主題その1が。

F|Fsus4/G|F/A Dm7|Gm7 C7|FM7 B♭M7|Em7-5 A7|Dm Dm7|G7/B|C7

この主題その1は最初に1回だけ登場しますが、作譜してみて my  best  favorite に輝きました。特に出だし、ベース音がF→G→Aと上昇する箇所、ラテンの明るさと相まって鳥肌もの。その後の旋律も文句なしに素晴らしい。

主題2はすでにサビのようです。

F/C|G/D Aalt/E♭|Dm|E♭6 F7/E♭|

B♭M7/D B♭mM7/D♭|Am7/C Adim7/E♭|B♭/D B♭dim/D♭|F F7|

ここはコード特定が特に難しく、AaltはA7でもいいようで良くない! そしてB♭dim、これはずっとC7と思い込んでいたところ、小々!?違うなと。

そして主題その3。主題その2で終わらずこれが続くところ、まさに天才的。

B♭/F B♭m/F|F Dm7|D♭M7/A♭ E♭7/D♭|A♭M7/E♭|

B♭m/A♭|Cm/G Fm/A♭|D♭/F E♭/G|Fsus4/B♭|

この主題その3、my second best favorite に。特に後半、5~6小節の珍しくマイナーコードが連続した後、7~8小節でF→G→A(のところsus4と捻っています)。

この後に続く主題その2のソロピアノの変奏が素晴らしく、さらに主題その3をstringsが奏でるという盛りだくさん。そして、endingは波の音とソロピアノのコラボ‥‥。

この世にこの曲があるだけで何という至福。


            ****************

ついに登場です。MY BEST FAVORITEの中でのグランプリ曲。というか、メロディーが最も美しい曲を選ぶとすればこの曲では。まあ、そのときの気分によりますが。

作曲は松岡直也。昨年4月、惜しくも亡くなられました。これにはショックとともに、私事ながら取り返しのつかない痛恨の一事が。

かつて、毎年2月頃ビルボード大阪でライブがあり、たいてい聴きに行っていました。ある年は風邪を引いて行けなかったのですが、まさにその時に永年待ち焦がれながら実現しなかったこの曲が演奏されたのです。そしてこの曲をご本人のライブで聴くという夢は永遠に絶たれてしまいました。もっと症状が重い体調不良のときでも行ったことがあったのに、なぜ風邪くらい?で行かなかったのかと。

そしてもうひとつ、遅ればせながらprivateでパソコンを買おうと思ったきっかけがこの曲にあります。それまでは具体的な使い道がないのでprivateでパソコンは不要だろうと思っていたのですが、この曲の楽譜を探していて全然手に入らなかったため、インターネットを介すれば情報が手に入るのではないかと(漠然と)思い、ついに導入を決断しました。

しかし結局のところ、音楽事務所に(メールで!)問い合わせて楽譜の個別販売は一切しないとの回答をもらったため、自分で作譜するしかないと。

前置きが長くなりましたが、この名曲の再現のため、作譜には相当エネルギーを注ぎました。特に中間部の、珠玉のピアノソロは、何十回(あるいは百回以上)と繰り返しカセットテープを聴きながら何日もかけて音を拾っていきました。どの音なのか、またどの音が和音に含まれている(と聴こえる)か、テープ再生と同時に狙った音の箇所でピアノの鍵盤を押さえながら両者を聴き比べ音を特定していくという、気の長い作業の繰り返し。

ヘ長調、BPM100。全角1文字= ♪ ピアノ、ベース、ドラムス×2と、ラテン音楽の趣を出すためドラムパートを2つにして打楽器音の再生に配慮。

これに続く以下のハイライト、さらに素晴らしい。

そして、ダブルドラムの効果は素晴らしく、カンコンカンコンという南国の響きを再現。真夏に入道雲を仰ぎ見てビールを(少々!)飲みながら(できれば海辺で)聴くと、この世の幸福のひとつを味わえます??

実は、この曲も他の多くの曲同様、最後まで作譜が完成していません。読書と同じく、ハイライト部分を作り終えたら同じような繰り返しが多い曲の最後の方の興味がなくなり、途中で次々と別の曲に取り掛かってしまうからですが。ただ、CDでは、曲のendingのフェードアウトするピアノソロと波音の効果音が聴きどころで(ピアノソロとしては曲の中に挟まれる部分よりこちらの方が気に入っています)、是非ここまで辿りつかねばと思っています。

                           (2015年12月1日 投稿)

C5552's Ownd

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