初　恋

ドーナツ版レコードから次はこの曲。1983年、作詞作曲（アーティストも）村下孝蔵。

原曲はイ短調と変ロ短調の中間、やや変ロ短調寄りの調性だったので、レコードプレーヤーのピッチコントロールを使い変ロ短調にして作譜しましたが、手元にあるメロディーとコードだけの市販譜はすっきりしたイ短調だったので、こちらの調性に合わせておけばよかったかと少し後悔しました。

BPM132、ピアノ、ベース、ドラムスに加えサビを盛り上げる弦楽器としてバイオリンを。余談ですが、楽譜作成ソフトの弦楽器再生音はもう少し控えめに鳴ってくれたらなあと。

イントロは短く、

B♭m　A♭６｜G♭M7｜B♭m　A♭６｜G♭M7｜

第１主題は、

B♭m　A♭｜G♭M7｜E♭m　A♭｜D♭M7｜E♭m｜Fm｜E♭m7｜F7sus4　F7｜×２

ここまで、哀愁感たっぷりの秀逸な曲調。メジャーセブンコードやsus4がさらに深い味わいを。

第２主題のような、でもサビに認定、

B♭m｜B♭m｜A♭｜A♭｜G♭｜G♭｜F7｜F7｜

ボーカルにコーラスも加わり厚みを増す。また、木琴の連打のようなのも作譜に取り入れたかったのですが‥‥。

そして最初はサビではと思っていた第２主題、

E♭m　A♭7｜D♭M7　B♭m｜E♭m　F7｜B♭m　B♭7｜

E♭m　A♭7｜D♭　B♭m｜G♭｜F7sus4｜

ここにmy  favor が集中しています。

最初の４小節、アフタービートの連続が心地よく、さらに珍しく何故か歌詞に感動。「放課後の校庭を走る君がいた」、この「走るウ～」が何故か素晴らしい！？　そして４小節目主調のB♭mが一瞬B♭7へ長調化する箇所もwonderful！　８小節目のsus4で哀愁感maxに。

まだあります、第３主題。

F7｜B♭m　A♭｜G♭M7｜B♭m　A♭｜G♭M7｜

久しぶりにじっくり聴いてみて、メロディーラインの何と流麗なことかと。そしてやはりあのサビの歌詞、「放課後オ～の」「校庭エ～イを」「走るウ～」が耳に残って離れません。why？