いとしのロビン・フッドさま
続いてもシングル盤レコードからの作譜復元を。1978年、作詞:藤公之介、作曲:馬飼野康二、唄:榊原郁恵。変ロ長調、BPM144、ピアノ、e-ベース、ドラムス、弦楽器(Vn)で。
このところ連続しているシングル盤レコードからの復元シリーズですが、10年以上聴いていない曲もあり、あらためて感動に浸っています。当該曲も、シンプルなドラムスが延々と続くところ列車の快適な高速走行を思わせ、加えてバンジョー?の細かい伴奏がいっそう軽快なリズム感を増します。
またこの曲も、手元にあるコードとメロディーだけの市販譜と答え合わせをやってみましたが、基本コードと判定したのが3度下のマイナーセブンコードだった(例:B♭→Gm7、これは難しい)、augコードと判定→3度下のマイナー・メジャーセブンコード(例:B♭aug→GmM7、これは無理)、ドミソと判定→シミソだった(これはアウト)etc。
イントロは、
B♭|F|B♭|F|
B♭|Gm|Dm7|Cm7/F|B♭|B♭|
Cm7/Fは、Cm7が答えだそうですが、聴こえてくるe-ベースのF音を尊重?しました。ここは最初、Fsus4/Gという判定でしたが‥‥。
第1主題は、
B♭|Dm|E♭|E♭m|B♭|G|Cm7|F7|
B♭|Dm|E♭|E♭m|B♭|G|Cm7 F7|B♭ B♭7|
my favorを2つ。1つは、E♭→E♭mの、長調の短調化、もう1つは、主調の3度下、主調の同名調の短調化コードのG。特に後者は、その前後に入ってメロディーに被さるギターのソロフレーズが印象的です。そして、繰り返しの最後に、ロビンフッドが射る矢の効果音が入りますが、実はこれをmy Best favoriteとしたいと。作譜ソフトに入っているいろいろな音を重ねて再現しましたが、作譜中最も楽しい時間でした!?
第2主題は、
E♭|F7|Dm|Gm7|Cm|Cm|D7|D7|Gm|Gm|C7|C7|F7|F7|
最初の4小節はますます明るく快調なテンポ、後半は輪唱のような、ボーカルとコーラスの掛け合いが面白いです。
D7と2度下がったC7がキラリと印象的。前者は主調の3度上、後者はドッペルドミナント。
サビは、
B♭ Dm|E♭ F7|B♭ Dm|E♭ F7|
Gm|GmM7|Gm7|G7|Cm7|F7|B♭|B♭|
5~8小節目で、Gmコードが変化(≒ベース音がG→G♭→Fと半音階段降下)し、一転長調化、ここもmy favorに入れたいところです。(コード判定が難しかったところでもあり。)
間奏部分まで作りました。おまけです。
E♭|E♭|Dm7|Dm7|C7|C7|F7|F7|
いろいろな要素が組み合わさって、非常な名曲だと再認識、特に明るい高速疾走感。40年以上前の曲ですが、もう、このような端的に ”GOOD!” な曲が作られる時代は来ないのでしょうね。
0コメント