永遠(エテルナ)の朝

ドーナツ盤復元シリーズ、次はこの曲。隠れたる名曲‥‥、今回作譜してみて、全くそのとおりでした。

1980年、作曲:都倉俊一、作詞:岡田冨美子、桑江知子が唄います。作譜は、ニ長調、BPM110(途中、第2主題~サビはBPM140にアップ)、ピアノ、e-ベース、ドラムス、ストリングス(バイオリン)で。1コーラス+間奏まで終わったところで(=いつものようにこれで完成!)、コードの答え合わせをする市販譜もないのでこれで投稿しようと思っていたが、なんとレコードのジャケット(? 裏面に歌詞が書いてある薄い紙)に、歌詞と並んでメロディーとコードが!

以下、まず耳コピーバージョンを記し、ジャケットで答え合わせしますが、両者間で疑義が生じた場合?は再度じっくり聴いて判定します??


まず、イントロ。これはジャケットにありません。

D|C/D|Bm7|B♭M7 C|×2

夢から覚めきれないようなゆるゆるとした始まり。D→C→B→B♭と階段下降も宜しい。実はC/Dは聴き直しの結果Cから変更したもの。リスニングはしっかり行いましょう。

第1主題前半は、

D|D|Em7|Em7|A7|G/A A7|D Adim|Em7 A7|

3、4小節目は、ジャケットはG6ですが、転回すれば同じ?と大目に見て据え置きに。6小節目のG/AはジャケットではEmですが、A音が響いていると判定でこのまま。7小節目のAdimはジャケットではDaugですが、7~8小節目はベースの音がD→D♯→E→Aとなっているのでこれも変更なし。 ただ、続くEm7はジャケットどおりEmへ訂正。

同後半は、

Am7|D7|GM7|G♯m7-5|Gm7|Gm7|D|D|

ここは成績が良く、ジャケットとの違いは1か所。G♯m7-5で、ジャケットE9/G♯ですが、ほぼ同じ音が重なっています。ここはおおらかに譲ってジャケットのコードに変更。しかしナインコード!

さて問題の第2主題。ここからテンポアップします。前半は、

Em/A|A7|D|Em7|Em7|A7|D B7|Em7 A7|

相違が多いのでジャケットによるコードを記すと、

Em7|A7|D Daug|Em B7|Em B7|Em7 A7|D|Em A7|

判定は、1小節目、A音の響きを尊重して変更せず。

3小節目、今回最後までわからなかった箇所で、後半はDaugは違うでしょうと試行錯誤し、最後は絶対はずせないD音とメロディーのG♯音を含むコードから、D→Ddimとしました。

4~5小節目は、なるほどB7の響きかとジャケットどおりに変更。

6、8小節目も素直にジャケット案?へ変更。

残る7小節目、メロディーがD→D♯と半音上がるのを反映させ、再審判の結果D→Adimに自己変更です。

同後半は、

Am7 D7|Bm7|Gm7 C7|Am7|Bm7-5|E7|G/A A|G/A A|A7|

ジャケットでは、

Am7 D7|GM7|Gm6 C7|F♯M7|Dm/B|E7|Em/A F♯m/A|G/A A|

Em/A F♯m/A G/A A7/A|

まず、2小節目はG音の響きを入れてジャケットどおりに変更。

3小節目Gm6は明らかにGm7でしょう。ジャケットのメロディーが1音低い(と思われる)箇所があり(1~2拍目のE音)これがコードの間違いに繋がったのでは?

4小節目、どうもどちらとも違っていてFM7が正解のように思われます→決定。

5小節目、音は同じなので置き換えなしで。

7~8小節目、なるほどこの響きか、ということでジャケットどおりに変更。なお続く9小節目、あまり考えていなかったのでこれも細かくコードを刻むジャケットを尊重。

さて、サビですが、前半は大きな問題なく、

D|F♯m|G|Em7-5|D A|Bm E7|Gm7|A7|

さらっと決まりましたが、ジャケットは2小節目をF♯m7と。これは7は不要、純マイナーコード、F♯mで行きます。また4小節目はGm6とのことですが、これも転回すれば同じなので却下。5小節目、AはF♯mとの指摘、これは受け入れます。そして、8小節目は前記のとおりの指摘を入れて、Em/A F♯m/A G/A A7/A。

サビの後半は、同前半の判定を考慮して、

D|F♯m|G|Em7-5|F♯m|Bm|Em7|A7|

これは当初耳コピーどおりに。やった~!

さて、まだ間奏部があります。1小節目はサビの最終節と重なりますが、

DM7|GM7|DM7|Cdim B7|Em7 Em7-5|D|D/C|D/B|B♭M7|A|A|A|A|

ジャケットにはありませんのでこれで。最後の5小節はテンポダウンし、2番の歌詞

へ繋がります。


長々と書いてきましたが、今まででいちばんコード判定にこだわった曲になりました。my  favorの箇所も多く、イントロや第1主題前半7~8小節目の階段下降(上昇)のほか、第1主題後半のコード進行、特にGm7の不思議な響きや、第1主題後半出だしをアップテンポにしたような第2主題後半出だしのコード進行も宜しいですが、best  favorite は素直にサビの前半ということにしましょう。ドミソ、シミソ、ドファラなど長短コードが入れ替わり、複雑な響きのEm7-5やドッペルドミンナントのE7など魅力あふれるコード展開を堪能。


そして、second favoriteとして第1主題前半6小節目のG/Aを挙げておきます。ここの2拍、歌詞が途切れ、instrumentalでこの和音が入るのですが、この曲の醸し出す雰囲気を一音で表している!?

これは、もしかして私の一番好きなコードかもしれない C/D (本記にも登場した、「待つわ」の間奏部のラストのコードです)のト長調版です。











C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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