DIAMONDS〈ダイアモンド〉
諸事情により、本カテゴリーほか投稿の間が空いてしまいました。
スタジオMUSICは、まだいくつか投稿予定があるのですが、急遽当該曲をピックアップ。思いついたときはまだ作譜もしておらず、わずか数日で一応繰り返しの手前まで作成しました(ということは、いつもながらここで実質終了ということに)。
1989年の曲。作曲は奥居香、作詞は中山加奈子、収録手元CDはPRINCESS PRINCESSのベスト盤(SINGLES 1987-1992)です。
作譜しながらあらためて感動。何といってもコードが半音ずつ下がっていくところ(主題とサビの2箇所もある!)
そして珍しく歌詞で心に残る箇所が。スカイスクレイパー(SKYSCRAPER)、摩天楼、高層ビルですね。この1語が何故か妙に心を捉える。曲のできた時期から、場所は新宿西口しかない(と勝手に想像)。
そしてもう1か所、KISSの発音が、日本語読みの[kisu]ではなく、原語どおり[kis]と、SSがsの子音だけの発音?になっているところ。つまり、SSは音程を取っていない。他の曲でもときどきありますが、何とも印象的?
あと余計なことながら、時代を感じさせる箇所が。
本題に戻ります。作譜は、ホ長調、BPM115、ピアノ、ベース、ドラムスにて。
まず、コードの下降箇所。いきなり主題の出だしから。
音で示すと、E→E♭→D→D♭です。中でもA♭dim→A、上記の「スカイスクレイパー」と歌うところ。明るいAに無事着地。
これに続く4小節も、マイナーコードが味わい深くドッペルドミナント(G♭)のおまけまで付いてなかなか素晴らしいです。このあたり、CDではピアノできちんと和音を鳴らしていて、教科書的ながら素晴らしい。特に4小節目の、A→Bもひっそりと何気なく、しかし印象的な箇所。
そして、サビも長大な下降が。
音で示すと、E→E♭→D→D♭→C→B→B♭→B。中でも、Amの箇所が印象的、主題での下降のAからまだ止まらず降り続ける。そしてドッペルドミナントもきちんとこなし、少し戻ってBへ着地。
実は、この後の投稿で、T-SQUAREの一連の曲を予定しているのですが、その中のEL MIRAGEで、まさにこのコード下降を味わえます。(というかこの一点だけをもってこの曲がT-SQUAREの中でのmy best favoriteになっている。こちらは、F→E→E♭→D→D♭→C→B→Cと一段高いところから落ち始めます。)だいぶ先になりそうですが‥‥。
最後に、作譜作業の中で時間がかかった箇所は、ギターとドラムスだけの間奏部分の細かいリズムの聴き取りと、主題(歌詞2番)に戻る直前のコードの判別(B♭dimと判定)です。特にこのコード探しは1時間くらい悪戦苦闘、最後は音源をPCでplayさせながらピアノの鍵盤を順番に鳴らして調和する音を探す(調和しない音を除く)という力技を。1つのコードを探すのにかけた時間の最長記録では。
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