コーヒーショップで
今年もあっという間に真夏が終わってしまいました(まだ暑いけれど)。本記も、気温の低下とともに、しばらく穏やかな曲調のものにしようと思います。
まず、あべ静江から。1973年、作曲:三木たかし、作詞:阿久悠(歌謡曲なので作詞も記載を?)。手元の市販譜はメロディーだけのもの、よってCDからの耳コピーで作譜しました。嬰ハ短調、BPM80、ピアノ、ベース、ドラムスの編成。手元収録CDは、プレイバック・シリーズというベスト盤です。
市販譜は半音下げてハ短調で書かれているので、記載コードは半音上げたものを参考に。あらためて聴いてみて、この曲、どこが良いとかどこがfavorだとかを超えて、何かもう最高レベルで完成されてしまって何もコメントありません、でこの稿を終わってもいいくらいです。短調なので物悲しい調べではあるのですが、そんなことを超えてしまって、特にメロディーの上がり下がり、イントロから最後まで何とも絶妙、これしかない?
‥‥だけではどうしようもないので、コード解析を。my favorなのは、E♭7です。イントロ、第2主題、サビに各1か所出てきます。これはC♯mから見ると二度上、ドッペルドミナント(マイナーコードにドッペル‥‥が対応するのかよく分かりませんが)。曲調がふわりと少し(二度)舞い上がる感じ。
そして、サビにある、C♯m→A7の箇所。A♭がAに半音上がって短調が長調へじわりと明るく。それに続く、|E|D|A♭7sus4→A♭7|と複雑に変化して落ち着いてゆくところ。EからDへの下降とsusコードの緊張感など。
本当に四の五の言わず、秋の1日コーヒーを飲みながら黙って聴き入るだけで、この世の至福のひとときが味わえます。
‥‥と、現在また台風がひとつやってきました。今年は、特に、北海道・東北方面はこれでもかというくらい台風の被害を受けてしまいましたが‥‥。落ち着いてあべ静江に聴き入るにはもう少し‥‥。
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