ロマンスの神様
この曲も、my favor 階段下降の素晴らしい曲です。第1主題は以前投稿した「DIAMONDS」に似ていますが(本当か?)、途中長短各調への転調やCODAもあり多彩です。唄っている広瀬香美の透明かつなんとも表情豊かな中音域と、澄んで突き抜けるような力強い高音も魅力的です。
1993年、作詞・作曲・唄:広瀬香美。手元収録CDは、「BEST HIT」。作譜は、変イ長調、BPM128、ピアノ、e-ベース、ドラムス、e-ギターの編成で。手元にあったメロディーとコードだけの市販譜集に載っていたので参考にしましたが、途中メロディーやコードが原曲と違っている箇所もあり、もちろん原曲忠実再現という本投稿の趣旨に従う。というか、耳コピーを正確に再現するため、四分音符を12等分して調整するという荒業も。
イントロは、
A♭|B♭/A♭|D♭/A♭|B♭m7/E♭|×3
第1主題は、
A♭|A♭M7|A♭7|D♭|D♭m|A♭ Fm|B♭m7 B♭7|E♭7|
A♭|A♭M7|A♭7|D♭|D♭m|A♭ Fm|B♭m7 E♭7|A♭ A♭m|
素晴しい階段下降、my best favorです。A♭→G→G♭→F→E→E♭→D♭(→D→E♭)と、メジャーセブン、セブン、長調・短調、中間調?(=m7)取り交ぜてgood!(7小節目のB♭7は(my favorな)ドッペルドミナントであること付け加えます‥‥。)特に、3小節目の3拍目、一瞬下がってミ♭ミ(=C♭C)となる箇所、best of bestに。
本記に珍しく、歌詞についてコメントすると、1番の「勇気と愛が世界を救う‥‥沈む夕日に淋(さみ)しく独り、拳握りしめる私」が何故かなぜか歌詞バージョンでの my favorite で、特に下線部は、mwi、rwiと聞こえるのが嵌ります!? 2番の「さりげなくチェック‥‥」もrwiで、さらに直後に歌詞の合間に巧みに「さあーりげなっく?」とコーラスのリフレインも入り、なかなか凝った造りに。
第2主題は、マイナー化し変イ短調で、
A♭m/E F♯sus4|B/E♭ B/A♭|A♭m/E F♯sus4|B C D♭|
嬰ヘ短調に転じ、
D E|C♯m7 F♯m7|Bm7 B7|Bm7/E|E7 C♯|
ここも転調前後で、B→C→D♭→D→Eと階段が! この転調(と、さらにこの後のサビへのメジャー化)とメロディーライン、秀逸です。
因みに、転調後の4小節目が、冒頭で書いた四分音符12分割の箇所(歌詞2番)で、かなり試行錯誤を重ねた末の妥協の産物です。歌詞1番も2番とは微妙に異なり、最近では作譜に時間がかかった筆頭です。ともかく‥‥。
サビは、嬰ヘ長調で、
B C♯|A♯m7 E♭m7|A♭m7 D♭7|F♯ F♯7|
B C♯|A♯m7 E♭m7|A♭m7 D♭7|F♯|
例によって?特に宜しいとは言えない。1小節おきに入る、タンタンタンというフレーズがなければ、少し間延びした感も。
さて、まだあります。CODA、これがサビを補って秀逸。
D♯7|G♯m7|C♯7|F♯|D♯7|G♯m7|C♯|C♯||E9|C♯7|
嬰へ短調にマイナー化し、
D|D|C♯|C♯|B|B|Bm7/E|E7 C♯7|
後半の嬰ヘ短調はe-ギターのソロで。前半1小節目のe-ベースのD♯音の低音の響きも印象的。
あのバブル景気の時代の余韻を残す雰囲気の曲。転調に付いていくのもなかなか微妙ですが、何度も通して聴いているうちにしっくり嵌るような。そしてメロディーの運びがやはり絶妙なのだなと納得。
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