WE COULD BE TOGETHER

ごくごく最近のスタジオ背景音楽から。サビが、前々投稿の「PART  OF  YOUR  WORLD」と少し似ていて、ということはmy  favor  tasteが溢れている。コード進行がナチュラルで、サビの中でキラリと光るマイナーコードが印象的(→my  best  favorite)。

1989年、作詞・作曲:DEBBIE  GIBSON、アーティスト:DEBBIE  KEY、手元収録CDは「AEROBIC  DANCE  EXPLOSION  vol.2」。作譜は、変ホ長調、BPM150、ピアノ、e-ベース、ドラムス、e-ピアノの編成で。じつは、CDではイントロなしでいきなり第1主題が始まるので、Official  Music  Videoのイントロを付け足し形を整えました。


そのイントロは、後述の第1主題や第2主題兼サビを合わせたような。

E♭|Gm|A♭|B♭sus4 B♭7|E♭|Gm|A♭|A♭m|A♭m|

E♭|Cm|E♭|E♭aug|E♭|B♭|A♭|A♭m|

オリジナルアーティストの演奏はよりテンポが遅いのですが、速度調整の方法が分からないので(リタルダンドではなく小節の区切りで一挙にテンポアップする必要あり)、速いBPM150のままで。

第1主題は、何回か登場しますが、バリエーションが2種類あるので、まず最初に出てくるものを。

E♭|Gm|A♭|E♭|E♭|Gm|A♭|B♭7|

E♭|Cm|Gm|Cm Baug|E♭/B♭|B♭|E♭|E♭ B♭sus4|

自然で滑らかなコード進行、12~13小節でBaugを組み込んでC→B→B♭と半音下降の進行もgood  point。

バリエーションその1は基本形の15~16小節が、

A♭ E♭/G B♭7/F|E♭|

と少し起伏を持たせています。

第2主題はサビを兼ねていて、

E♭|B♭/D|A♭/C|A♭m/B|E♭|E♭/G|Fm|B♭7|

E♭|B♭/D|A♭/C|A♭m/B|E♭|B♭|A♭ E♭/G B♭7/F|E♭|

そして、この16小節に曲の聴きどころが詰まっています。まず、冒頭で触れたマイナーコード、A♭mとFm、素晴らしい! 全編明るい曲調の中で哀愁感が際立ちます。また、1~4小節および9~12小節は、E♭→D→C→Bと巧みな階段下降。これもgood! もう一つ、6小節目の「/G」。E♭の連続に変化を与え、これは作譜中に急に惹きつけられました。埋もれていた宝石の原石発見です。ここがmy  best  favorite に変わるかもです。

そして、第1主題バリエーションその1+第2主題兼サビが繰り返された後、CODAが続きます。多彩です。

Fm7|B♭7|×4

さらに第1主題が。バリエーションその2として、長さが8小節と半分になった短縮形で、

E♭|Gm|A♭|B♭7|E♭|Gm|A♭|B♭7|

続く第2主題兼サビもバリエーションとして繋がります。1~8小節は、ボーカル+コーラス+ベース音(すべてE♭で通されている)という簡素な構成。よって同小節区間は、

E♭|E♭|A♭/E♭|A♭m/E♭|E♭|E♭|Fm/E♭|B♭7/E♭|

となり、9小節目以降は基本形に戻ります。

第1主題を2つに分け(1~8小節と9~16小節)、第2主題兼サビを「サビ」にした方がすっきりしたかもしれません。


ともかく、第2主題兼サビがあまりにも素晴らしく、さらに作譜中にfavor  point が増えるという、作譜冥利に尽きる経験が。






C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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