THE STARDUST MEMORY スターダスト・メモリー
さて、これからは、かなり前から投稿候補に挙がり作譜待ちだった曲を続けます。
1984年、作詞・作曲:高見沢俊彦、唄:小泉今日子、手元収録CDは「Today's Girl」。作譜は、変ホ長調、BPM158、ピアノ、e-ベース、ドラムス、stringsの編成で。例の、メロディー&コード譜に載っていましたので参考に。やはり違っているのではと思われる箇所は自分の耳に従いました。
変わった音のスネアドラムに支えられ快速に進行するサビと主題が繰り返され、シンプルな中にきらっと光る聴きどころが。ハープやストリングスの速いアルペジオ、聴き取れるかどうか懸念されましたが、雰囲気は再現できたのでは。
イントロは、問題のハープからです。
E♭|E♭|
E♭|F/E♭|B♭/D|A♭/C|G/B|C7sus4/B♭ C7/B♭|Fm/A♭|A♭/B♭|
1~2小節がハープ~ピアノで作譜。リズムが取れないので、3小節目以降のこれも速いストリングスにうまく接続するように2小節目の最後の音符から位置を逆算!? 4小節目と8小節目の響きが光ります。なお、これも階段下降構造(E♭→D→C→B→B♭→A♭)で my favor 感覚をくすぐるところ。なお、6~7小節の境界部分がシンコペーションになって、16分音符の中で一瞬4分音符分に音が引き延ばされます。good!
まずサビから始まります。
E♭|Cm|A♭|B♭7|E♭|Cm|Fm7|A♭m6|
E♭ B♭/E♭ A♭/B♭|E♭ B♭/E♭ E♭|A♭|Fm7/B♭|
後半の5~8小節がマイナーコード、セブンコード、シックスコードなどで複雑な感じを出しますが、このサビ自体あまりピンと(グッと)きません。なお、9~10小節が細かく動きますが、すべてE♭の掌の上です?
むしろmy favor ポイントは次の主題です。
E♭|B♭|Cm|Gm|A♭|E♭|D♭|B♭7sus4 B♭7|
E♭|B♭|Cm|Gm|A♭|A♭m6|E♭/B♭ Cm|Fm7/A♭|E♭|E♭ Fm7/B♭|
出だし4小節(とその繰り返しの9~12小節)はド→シ→ラ→ソの階段下降をベ-スにドミソ、シレソ、ラドミ、ソシミの自然で聴きなれた、しかし安心できる王道の展開。続く5~8小節で、D♭という、いわば逆(マイナス)ドッペルドミナント~my favor 肝です~が燦然と輝く。しかしmy best favorite は、1~8小節の繰り返し部分のうち、しかも単なる繰り返しでなくA♭→A♭mと半音落としてのマイナー化、これです。素晴しい! ここは、キョンキョンもこの半音差(とコードと喧嘩しない音程取り)をきっちり唄っています(当然!)。当方、当初の耳コピーで少し聞き間違えました(反省)。
主題はこれ1つ(だけで十分)ですが、間奏とCODAがあります。e-ギターの間奏(e-ベースで無理やり音程を上げて)は、
A♭|B♭|Cm|Gm|A♭|B♭|Cm|Gm|A♭|A♭|
9~10小節目は、A♭だけで継続するギター音の上にピアノが静かにポロンポロンと、ここも宜しい! 続くCODAは、
Fm7|B♭7|G7|Cm|A♭|A♭|B♭7susu4|B♭7|
前4小節がストリングスも加わり間奏を引き継いで静かな中で、特にマイナーな響きに聞こえるG7が光っています。後半は、一転あの速い弦のアルペジオで、また快速のサビに接続です。
作譜前に聴き直した印象では、それほど惹かれたわけではありません~まあヒット曲には違いない~でしたが、主題~間奏~CODAと、コンパクトかつ聴きどころも凝縮され、なかなか素晴らしい曲です。なお、市販譜と耳コピーとで、コードではなくメロディーそのもので食い違いが散見され、ここは市販譜の方が曲の進行としては優れているのではと判断した箇所はそれに従いました。もちろん逆の箇所もあります~♩スターダストメモーリー、の頭の「ス」は子音だけなので作譜上記すとくどいのでカット!とか。
0コメント