オレンジ・エアメール・スペシャル

久保田早紀、3曲目です。「異邦人」だけではなく他にも名曲多し、です。

1981年、作詞:山川啓介、作曲&唄:久保田早紀。手元収録CDは、「GOLDEN☆BEST」。作譜は、ハ長調、BPM145、ピアノ、e-ベース、ドラムス、e-ギターの編成で。

前投稿の「レンズ・アイ」に似た軽快な曲調、しかし長短織り交ぜたコードと結構音が上下に跳ぶ不思議なメロディーラインが印象的。(たしか)清涼飲料水のCMソングだったと思います。もちろんオレンジジュースです。

最初、作譜で固定のピアノトリオ以外の楽器パート(1種だけと決めています。多すぎると作譜するのに大変で音の響きもごちゃごちゃになり、またPC画面のスクロールも必要になるため)にstringsを入れるつもりが、e-ギターの方が印象的なフレーズを奏でているとして変更。


イントロは、

G|G|F|F|C|B♭|A♭|G7|C|B♭|A♭|G7|

早くも my  favor の階段下降が。この階段をベースに下りていくe-ギターの旋律もなかなか宜し。

第1主題は、

C|G/B|Gm6/B♭|A7 A7/G♯|Dm|G|C/A D9|Dm/G F/G Am/G F/G|

C|Em|B♭dim/A|A7/C♯ A7/E|Dm|G|Am|E7|

歯切れ良く音を切る和音の伴奏で、イントロよりも細かい段差(半音ずつ)で降りる(C→B→B♭→A)素晴らしい出だし。特に3小節目の複雑な響きは秀逸で、しかも繰り返しの9~12小節が階段を離れ異なるコード進行に。特に11小節目はB♭コードを半音低いAで支えるという、不協和音的な響き。4( and 12)小節目のコードA7も主調の3度下という my favorite、ここもそれを支える音としてC♯やEを細かく入れてみました。繰り返しを含めこの出だし4小節を my  best  favorite に。

なお、7小節目のナインスコード、初めて採用しました。8小節目は各四分音符の和音の響きを忠実に再現するためにコードを割り振る。ここも プチmy  favor。

第2主題は、

Dm|G|C|Am/F|E7 E7/G♯|Am D|G7|G7|

音を切る伴奏が付く第1主題とは対照的に、全体的にゆったり穏やかに、しかし少し哀愁を帯びて、そしてこれも主調の3度上(my  favor)のE7も取り入れ、長短コードが入り乱れる多彩な響き。穏やかと言っても、結構旋律の音の上下動があります。ドッペルドミナントのDの箇所で急に明るい雰囲気になり、その勢いでサビへGO! 明・動→暗・静→明・動と、この主題(暗・静)、第1主題とサビ(明・動)を見事に繋いでいます。

サビは、

FM7|G7/F|Em7|Am|FM7|Em A7|Dm7|F/G G7 F/G G7|

FM7|G7/F|Em7|A7|Dm|Em Am|Dm G7|(C)|

またまたこのところの投稿の例によって、サビには点が辛い。一応、長短コードの混在のほかメジャーorマイナーセブンスコードがいっそう明暗の混在感を増しています、と評価。細かいところでは、第1主題でやったように8小節目の各四分音符ごとにコードを割り付け、とか、4小節目のマイナーコードが繰り返しの12小節目にはメジャー化してちょうどポイントを切り替えて列車が違う方向に行く感じ、とかありますが。


そして、サビの最終小節と被って始まる間奏が、また素晴らしい。

C|C|B♭|B♭|A|E/G♯|G|D/F♯|F|C/E|

E/G♯ Am|G/B C|B/D♯ Em|G7|G7|G7/F|G7/|F|

ここで冒頭に記した、stringsに代わって登場したe-ギターの独壇場になり、前半は、C→B♭→A→G♯→G→F♯→F→Eと、もう見事な階段! 後半も、今度はG♯→A→B→C→D♯→Eと逆に階段を上りながらの素晴らしいソロ・プレイを。

この間奏部分、my  best  fovor を争っていいかもしれません。


俗に「一発屋」? と呼ばれる久保田早紀ですが、本投稿の3曲以外にも、地味ながらまだいい曲があります。他の投稿候補曲が次第に少なくなってきたので、再発見の意味で久保田早紀のような(小生自身にとっての)隠れた名曲的なものを探したいと思います。

それと、作譜についても、メロディー+ベース音+最低限のリズム(ドラムス)で、あまり装飾にこだわらず、できるだけ手間をかけず、かつ端的に曲調を再現する方向を目指したいと。


C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

0コメント

  • 1000 / 1000