SHAKE SHAKE
ここで再び古のスタジオ背景音楽を2曲。まず、この曲。バブル末期頃か。
手元収録CDの「SUPER EUROBEAT VOL.20」によると、1991年、作曲:L.GELMETTI、アーティスト:MACHO GANG。作譜は、ホ長調、BPM128、ピアノ、e-ベース、ドラムス、シンセサイザーの編成で。
シンプルだがテンポの良い、元気な女性ボーカル。同じ音程の四分音符の連続や、上下動の少ないアフタービートに乗って切れ目なく連続する歌詞は聴き取りやすく(本当か?)、聴いていて「アゲアゲ」になります!?
なお、メロディーにはG音が含まれる(=コードEm)のだがその小節のコードはやはりE(G#)に決定した箇所がいくつかあります。最初はコードもEmにして調和させようとしたのですが、逆にこのG音とG#音の不協和音感がこの曲を印象づけているように思え、こうしました。これは、以前投稿した「WORK ME DOWN」がそうだったことを思い出します。
イントロは長く、まず
E|Esus4|Esus4|Esus4|
がベースとなって5回繰り返されている(ように聴こえます)。出だしはシンセサイザー?の全音符4つ、リズムセクションとギター?が加わる2回目は「/B」を補強。3~5回目はサビの一部が出てきたり次第に盛り上がる。その後
F♯m|F♯sus4|F♯|F♯|F♯m|F♯sus4|C♯7/G♯|no cord|
ここは、ドッペルドミナントで雰囲気を変え、そして、
E|D|G|A/E|E|D|G|A/E|
イントロ内のサビとでもいうべき盛り上がり。
そして第1主題へ、
E|E|E|E|D|D|E|E|×2
わずか2コード、メロディーも同じ音の繰り返し&小々のup&downで、こんなにアゲアゲな雰囲気を作れるとは。その要素のひとつが、歌詞の発音が途切れず滑らかに繋がっている(ように聴こえる)こと。これは音符の上下動が少ないことに支えられているとも言えます。実に、my best favor はこの主題(の音が途切れず滑らかに進むボーカル)としましょう。
第2主題は、
G|A|E|E|G|A|B7|B7 B7sus4|
これも第1主題同様の特徴と素晴らしさ(上下動少なく、歌詞の発音の繋がりが滑らか)、しかも、主調の3度上(G)という、my favor "tsubo" も入っている。my second best favor か。
そして、サビです。
E|G|A|E|E|G|A|E|
出だし、冒頭に記したとおりG音(メロディー)とG♯音(コード)の不協和音感が印象的。これがG、G♯のどちらに揃っても、凡庸な感じに終わってしまう。やはり、ここは作曲センスの秀逸さなのか。
女性ボーカルが力強く?張りがあり、発音が明瞭・滑らか。歌詞に使われるwordがなじみのある分かりやすいものばかり。元気の出るいい曲です。
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