ROCKET MAN (I think it's going to be a long, long time)

ELTON JOHNの中でのMY BEST FAVORITE。ピアノ用にアレンジされた譜面を手に入れるまではBEST FAVORITEではなかったのですが、繰り返し弾くうちに評UP。

その訳は、おそらく、まずその調性(変ロ長調)にあるのでは。穏やかな幸福感に溢れるB♭、特にサビの部分。原曲は、冒頭部分、主調をギターでポロロン(B♭)と始まりさらに明るいドファラ(E♭)へと、広大な宇宙空間をあてもなく彷徨う不思議な幸福感に満たされ、歌詞のとおりにそのまま彼方へ消えていく‥。また、その直前の4小節の短い間奏も、シレソ(F)でロケット打ち上げの秒読みのようにだんだん高まっていき、一瞬明るくなり(E♭)、直後に上記ポロロン(B♭)‥‥。

数年前、ある地方都市に2年間勤務のため赴いたのですが、昼食を食べられる店が少なく、カラオケスナックとして専ら夜間営業の店が開いていたので入ると、当然というかカラオケもOKとのこと。レパートリーを見ていると、この曲が目に留まり、料金はサービスですとのことなので、(自分は歌わずに)鑑賞だけしました。曲が始まると、そこのママさんは、「なんだ、この曲か」と呟き。当地ではよくリクエストされて聴き飽きた‥‥という意味なのか、よくわかりませんでしたが、すぐ近くに漁港のある地方都市での長閑な昼過ぎ、数分間宇宙に彷徨う満ち足りた不思議な経験を味わいました。

作詞作曲はELTON JOHNとBERNIE TAUPIN。BPM70。



C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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