少食は如何に

健康には、自己流ながらずいぶん気を使ってきたつもりです。〇〇が健康に良いと聞くと、(全部ではないにしろ)興味を持って実際に試したり。最大公約数的なところでは、野菜を否定しているものはないので、とりあえず野菜は食べなければ、と。

最近では、その賛否が取り沙汰されているものに、糖質制限(とそれに関連して肉食推奨)があります。議論の詳細は省きますが、賛成派の「糖質を制限して油もの(肉食など)を」と、反対派の「糖質を含めバランスよく、肉類は食べ過ぎない」の争いとなりましょうか。糖質摂取による血糖値の急激な上昇とそれを制御するインスリンの放出による血管壁へのダメージが問題という賛成派の説明が正しいとすると、栄養学的議論以前に、端的に血管を傷つけるのは良くないだろうと思われますが。


そんな中、キーワードは「少食」ではないかと、最近思うようになりました。

代表的論者? である船瀬俊介氏の一連の著書で言われている、食べものの消化は消化器官に負担を強いるため、食事の回数を減らして消化器官を休ませないといけない、というのは、こちらも栄養学以前の話として説得力があります。

また、最近読んだ「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」にも強い感銘を受けました。著者は米国・シリコンバレーの気鋭の実業家で、かつて肥満と体調不良に悩まされた経験から、自らを実験台に様々な実験を経て確立した、食事を含む健康法についてのものです。牧草で育てられた牛(肉)だとかココナッツオイルだとかが推奨されるなど、日本で実践する場合あまり一般的ではないということはさておき、こちらも同じような考えに基づいて、できるだけ朝食を軽く(バターコーヒー1杯だけ!)することや、(プチ)ファスティングなどが推奨されています。つまり、食事の回数を減らすことによる少食です(ほかにも関連するいろいろな健康法が実験のうえ推奨されています)。


ある食物を推奨または避ける言説は、当然、その食物に関係する業界の利害に関わるため、世の中に出てくるときには様々なバイアスがかかることになり、結局、何が真実なのかはっきりとは分からないのでは。これは食物に限らず、一般的に何事においても仕方のないことで、少食の発想の根拠である、食物消化そのものが体に負担を強いるという言説(理屈)も、この例外ではありませんが‥‥。

しかし、従来の栄養学的発想ではなく、そもそも食物を消化するという身体的・物理的な負担の軽減という観点が斬新、というか、少なくとも素朴に考えても当然なのではないかとも思われ、さらにそれに加え、副次的効果とは言え食費や食事に関係する時間の節約に繋がる点で、個人的には大いに魅力を感じます(話のレベルが急落しますが‥‥)。

まさに良いところだけのつまみ食いになりますが、幅広くいろいろなものを食べ食事の回数を減らすあたりが、あまり義務感なく行えることも精神衛生上宜しいのでは、と、私的推奨食事法としてお茶を濁しておきましょう。




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語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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