UNIVERSAL RHYTHM

アナログレコードから。作譜は、前投稿に続き、要人記者会見(いわゆるぶら下がり)のようにICレコーダーをスピーカーの前に置いて録音~現行PCには以前のようにPCに取り込むソフトが搭載できないため、再生音ダイレクト取り込み?

1984年、作曲:WILLIAM  EATON、アーティスト:RALPH  MacDONALD、収録ADは「UNIVERSAL  RHYTHM」。作譜は、ヘ長調(イントロは変ロ長調、8分の6拍子?、間奏部に一部嬰ヘ長調あり)、BPM128、ピアノ、e-ベース、ドラムス、Vn。

何といっても、主題の4小節が素晴らしすぎて、これだけを作譜したいと取り組んだ曲ですが短すぎるので、主題の繰り返し部分まではと。難解なイントロや長大な間奏部など、困難を極めるなかようやくひとまずの完成を見ました。曲名(アルバムタイトルでもありますが、宇宙的・普遍的なリズムの意?)とは対照的に、リズムや旋律で耳コピーの限界を超えている箇所多し。


まずイントロ。コーラスで始まるもいきなりリズム特定不可。旋律のひと纏まりが3拍子なのだが、何か繰り返しごとに1拍ずつずれていくような。ドラムスが入らないのでなおさらわかりません。えいやっ、で決める。

G♭/D♭→B♭m/F→B♭m/A♭→B♭m→Cm7→B♭m/F→B♭m/A♭→B♭m→Cm7 ×4

B♭m/C

B♭M7/C|×4

リズムを取れない ”UNIVERSAL” RHYTHM とはジョークなのか? オリジナル音源を聴いたfeelingと概ね合っていれば良しとするか。最後の4小節、和音が延々途切れず続きますがようやくリズムが取れる。このコード特定も難しかったが、あの素晴らしい主題への前走として期待が高まります。

第1主題は、

F|Am Adim/D|Gm/B♭ Gdim/D♭|F|

F|Am Adim/D|Gm/B♭ Gdim/D♭|F7/E♭ F7/C|

とにかく素晴らしい! my  favor 全曲中屈指のメロディーライン/コード配置!

ファ→ミ→ミ♭→レ→レ♭→ドと、メジャー、マイナー、dim織り交ぜての完璧半音階段下降! そして、コード特定にさんざん迷った末、2小節目の「 /D」に辿り着いたとき、歓喜の頂点に到達しました! この響き! しかしコードをよく見ると、Adim/D=D7+レ♯なので不協和音的なはずなのが、レとレ♯はオクターブ以上離れているので逆にこんなに素晴らしい響きになるのか? もちろん当該主題は my  best  favor ですが、このコード、best  of  best に。

第2主題は、

Fsus4|F/C F7|Fsus4|D7sus4|D7|

A♭|Fm7|Fsus4/C|C7sus4|

A♭で雰囲気の変わる6小節目から第3主題としてもいいですが、一応同一主題と。

1~2小節は結構コード判定が難しく、聴いた感じではドレミファソラシドと繋がっている。ので、F音(ド)をベースにして、相性のよくない「ソ」「ラ」部分をC音(ソ)ベースに。また、コードD7とA♭は、Fから見て短3度の上下なので、例の my  favor パターンに嵌ってます。そして、ボーカルのリズムが採譜しにくいのも、またあの UNIVERSAL  RHYTHM 流です!?

そして長い長い間奏部に入ります。

間奏部その1は、

F|×8

あまりにシンプルなので、×4に圧縮作譜。

間奏部その2は、

B♭ F/A|C/G F|×8

ファ→ミ→レ→ドの階段下降。これもシンプル。

間奏部その3は、半音アップの嬰ヘ長調で、

C♯7|C♯7|F♯M7|F♯M7|×4

楽器名不明の管楽器?の難しいソロが続きます。当初、この後の間奏部も含め作譜を省略しようかと思ったのですが、やはりトライ。相変わらずリズム取りに難渋、しかし完成してみると、ソシレとドミソの明るいコード+軽快な打楽器に乗ってなかなか楽しいパートになりました。作譜後、特別招待楽器をこのソロ楽器にしてもよかったのではと。

間奏部その4は、ベースが抜けていよいよ打楽器とソロ楽器だけになりコード不明。しかし、おそらく前の間奏部のコードが潜在?しているものとしてみると、ソロ旋律とよく合うようです。相変わらず軽快な南国音楽。

間奏部その5でベースが戻り、

C♯7|C♯7|F♯M7|F♯M7|×3

間奏部その6はイントロの最終4小節の再現。しかしコードは、

B♭/C|×4

と素直に。

そしてようやく主題1~2が再現されます。ボーカルの旋律が少し変わり、バックの演奏もstringsが強化?され、さきほどの長い間奏部のテンションアップ効果も相まって曲のハイライトに。


とにかく、素晴らしい! 第1主題の3小節目コード、私的には、Gm→Gdim/B♭がいいと思いますが‥‥オリジナルを忠実に再現。そして、あの長い間奏部も、繰り返し聴くと踊り出したくなる軽快さで、じわじわ来ます。





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