恋人がサンタクロース
全く安易な曲選択の前投稿に続き、それではとさらに輪をかけて、本記です。
1980年、作詞作曲は松任谷由実、もちろんご本人が歌います。余談ですが、荒井由実時代?に発表した曲とで、アーティスト名・作曲者名が異なるのは、同一人物なのに管理上ややこしくなるので、私的には荒井由実に統一したいのですが‥‥。例えば、THE SQUAREとT-SQUAREのようなケースも同様の事情に思われますが、グループの場合は、たとえ構成メンバーが同じでも名を変えればそれは別のグループとしてカウントすべきだろうと(別法人の会社のような扱い?)。
手元収録CDは、「NEUE MUSIK」。イ長調、BPM138。例によって本投稿のためあらためて聴き直してみて、まず、イントロが結構暗い感じなのに少し驚く。メジャーコードも混ざっているのですが‥‥。そして第1主題、いわゆる明るいドファラ(D)から始まるのも珍しいと思いますが、しかしドファラとシレソ(E)の繰り返しにしては何か少し曇り気味。さらに第2主題はマイナーコードの連続(C♯m F♯m C♯m F♯m Bm)なので雲は厚く‥‥。
さて、my favorな箇所は、まず、第2主題のこの後に続く、D→G→Eの和音変化。ドファラからシレソへの間に、主調から長2度下がる、あのスパイスコード!?が。この不思議なハーモニーの遷移。この後、2主題を繰り返した後、いよいよmy best favor登場です。
それは、まず上記和音変化の代わりにG→C♯sus4→C♯。ここは、何か溜めに溜めた、或いは耐えに耐えた、という感じで、この直後にサビの冒頭のDに繋がるのですが、このDがそれまで空を覆っていた雲を一気に吹き飛ばし、やっと明るい太陽が登場! これもその前の耐え忍ぶ3和音との対照・相乗効果が効いています。もっとも、サビは最初の2小節のDが燦然と輝いた後は少し平凡でしょうか。とにかく、このC♯→Dのパッと切り替わるところにmy favor要素は凝縮されます。しかし、C♯はメジャーコードなのにマイナーな響きとしか思えない不思議さ。C♯→Dは半音上がるので、陰→陽の変化と勘違いしてしまうためか。また、sus4コードも効果アップに寄与? さらに、歌詞の2番では、G→C♯sus4→C♯→C♯sus4→C♯7→Dと、さらに焦らしに焦らしています。なんとも困りましたねえ。
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