ほほえみ
前投稿に続く哀愁女性ボーカル、再び林寛子です。
1974年3月、作詞:千家和也、作曲:鈴木邦夫。手元収録CDは「スーパーベスト」。当投稿に当たり、急遽作譜しました。イ短調、BPM120、ピアノ、ベース、ドラムスで。林寛子の前投稿である「私がブルーにそまるとき」同様、曲の途中で転調(イ短調→イ長調→イ短調へのシンプルなもの)があり、やはりこれがアクセントに。
まず、イントロ。コード進行が何か絶妙です。
Am|E|A7|Dm|Dm|Am|E|Am
3小節目のコードA7、主調の長調化がやはり肝です。そして、速い複雑な装飾音も多用されこれもgood。
第1主題も、同じように絶妙のコード進行。
Am|Dm|Dm G|C E|Dm|Am|B|E|
これをもう一度繰り返しますが、最後の2小節は
E|Am|
となって、主調が長調化されるサビへ接続。接続部はAm→Aといかにも分かりやすい。なお、7小節目のコードBの箇所、キラリと印象的です。Aのドッペルドミナントですが、Amから見てやはり同じ表現になるのか。my best favorにしておきます。
そしてサビ(と言っていいのか)。イ長調への転調、パッと明るく鮮やかです。
A|A|Bm|E|Bm E7|Bm E7|Bm E7 Bm7|E|
といっても、Bmがやたら出てきて、そして1~2小節も、A A6|A AM9| とも聞こえ、そんなに明るいトーンではありませんが、やはり転調の効果は大きいです。ここもmy best favorに匹敵するかも。
そして、再びイ短調へ戻っての主題。これは、第1主題の復活のような。コードがよく似ています。あるいは、前半4小節がサビと言っていいかも(その場合、前記イ長調部分が第2主題になりますが)。
Am|Dm|G|C E|Am|Dm|E|Am|
派手さはないものの、メロディーとコード進行は秀逸です。哀愁系アイドルソングのお手本みたいな曲。
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