XANADU
E.L.O.続きます。1980年、奇跡のメロディーメイカーとの評(?)の、JEFF LYNNEの作。同名の映画のテーマ曲。E.L.O.の最大のヒット曲だそうですが、やはりメロディー、コード進行の素晴らしさでは一番ではないでしょうか。
手元CDはオリジナルサウンドトラック「XANADU」ですが、当初持っていたアナログレコードにCDを買い足しました。唄はOLIVIA NEWTON JOHN。
本投稿のため作譜。変ト長調、BPM128、ピアノ、ベース、ドラムス、そして弦楽器(バイオリン設定ですが、曲の後半でストリングスの和音の響きになってきたので2レイヤーでの記譜に?? バイオリンがあんなに低音まで出るのかは不明!)
まず、イントロは、G♭の分散和音。どこまでも上昇を続け、最後は華麗に星になる?
第1主題は、
G♭|B Bm|G♭|B♭7|E♭m G♭/E♭|Adim|A♭m7|D♭7|
もう、素晴らしいコードの響きがいたるところに。B→Bmの一瞬の陰り。B♭7は主調の3度上、お決まりですね。そして、my best favorが、Adim→A♭m7→D♭7で、E.L.O.がバックコーラスで短いフレーズを刻むところ。特にメジャーとマイナー両方の響きのA♭m7、とにかくgood!
第2主題は、少しゆっくりの感じに。シンバルのチチチチが少なくなったからか。
G♭|B♭m|B|Bm|
メジャーとマイナー交互に。日が照ったり陰ったり。
サビは、
G♭|G♭|A♭|A♭ A♭7 B♭ B|Bm|D♭7|B G♭|D E|
後半、旋律はダイナミックに上下。ドッペルドミナントのA♭に続く、A♭7→B♭→Bは2拍相当の3連符各々でコードが変わる(との耳コピー)複雑な箇所。ここはBが半音下がったりマイナーになったり芸が細かい。が、結局落ち着くBmも哀愁漂う良い感じ。そして最後に、D→E、これはサビの繰り返しでG♭に繋がるので、そうです、D→E→F♯(=G♭)と短3度の階段の2段上がり、これも私のツボです。
‥‥と、短い旋律の中に聴きどころ満載。そして、ベース音を支えるストリングス(ときどき急上昇や急降下、音域も抜群に広し)やE.L.O.の例のバックコーラスが盛り上げ、作譜曲の中では密度の濃いものになりました。
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