FUNERAL FOR A FRIEND ~ LOVE LIES BLEEDING(再①)
本記開設当初の2015年11月にELTON JOHNの一連の曲を挙げた際、作譜は大変そうだがいつかはやろうと記していますが、ついに作りました。
1973年、作曲:ELTON JOHN、作詞:BERNIE TAUPIN。手元収録CDは、もちろん「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」。荘厳な始まりからアップテンポへ巧みな移り行き。しかも素晴らしいメロディアスな旋律。まず全曲を聴き通してみて、やはりe-ギターは欠かせないと。そして最大の問題は、途中で曲のテンポが変化。しかも、計測してみると、BPM54、70、105、140と多彩で、前々投稿の「PROLOGUE~TWILIGHT」のように、2倍の長さの音符に置き換える方法も使えず、楽譜ソフトの取説をチェック。以前投稿した「私がブルーにそまるとき」で採用したリタルダンドができるくらいなので、曲途中でのテンポ変更など簡単‥‥できました。またひとつ賢くなる。
前者はハ短調、BPM54、70、105、140。後者はイ長調、BPM140。ピアノ、ベース、ドラムスに加え、e-ギターの編成。
かように複雑で長大な曲なので、曲コメントは2回に分けます。なお、この2曲の継ぎ目箇所はどこかという問題ですが、前投稿で、前者の終わり部分と後者の始まり部分が同じコード(A)なので続けて演奏‥‥との記から、それに該当するところを探したのですがぴったりのところはないので、全体の旋律の感じから独断で決めました。つまり、作譜譜面の第109小節(!?)です。ここはコードAなのですが、前者の終わりの小節と後者の始まりの小節が被っているとの解釈で!
まず、FUNERAL FOR A FRIENDから。
イントロその1。BPM70。第1~8小節。
Cm|Fm Cm|Fm G|Cm B♭|E♭ Cm|Cm G7|Cm G|C|
ゆっくり荘厳な始まり。最後のコードはCmが来るはずがメジャー化され、何かこの後の明るい展開の予兆が。
イントロその2。BPM54。第9~17小節。
Cm|A♭ B♭|Cm|A♭ B♭|B♭ B♭7|E♭ A♭ Fm7|Bdim Fdim|E|E|
さらにテンポが落ちリズム取れません。4カウント数えられる部分を元にして測ると、4分の5拍子の小節を入れることに。しかし、後半はファンファーレのような響きの後のコード展開の秀逸さ。同時にリタルダンドがかかっているようですが、面倒なのでここも4分の5拍子で調節。そしてメジャーコード(E)でたっぷりと引っ張り、ますますその後の展開が期待されます。
イ短調になり、第1主題。BPM70。第18~48小節。
A|Dm Dm/C|G|A♭dim E7|Am|Gm7|E|E7|
A|Dm Dm/C|G|A♭dim E7|Am|Gm7|E|Am|
G|C|B♭|E♭|C|Fm|D|G|
E|Am Am/G|D|Em|E|Am|Am|
消え入るようなイントロその2から、静かなピアノソロで始まる当主題への接続、そしてこのピアノソロの16小節は、本当に心に染み入る素晴らしさ。ここは、後述の、この曲から「LOVE LIES BLEEDING」への接続&同曲のイントロのピアノソロとともにmy best favorを争うところです。さらにその中でここだ、となると、コードGm7のメジャー・マイナー混然の響き、か。‥‥否、冒頭の静かな出だしのコードAかな。これに決めましょう!
そしてそれに続く16小節、初めてe-ギターソロがメロディーを奏でるところも甲乙つけがたく。多分ギターは2本で演奏されている(だろう)と、第2レイヤーも設定。この次第に上昇していくメロディーライン、本当に素晴らしい。
第2主題。BPM140(最後の小節はリタルダンドで105へ。面倒なのでいきなり105で作譜)。第49~76小節。
Am|Am|Am|E Am|×4
G|C|G|C|A|Dm|A|Dm|A♭dim|A♭dim|A♭dim|A♭dim E7|
一転、アップテンポで、ギターも大活躍。同じフレーズの繰り返しを多用、くどいようでなかなか効果的。
第3主題。BPM105(最後の小節は140、第4主題と被っています)。第77~92小節。
A|Dm Dm/C|G|A♭dim E7|Am|Gm7|E|E7|
A|Dm Dm/C|G|A♭dim E7|Am|Gm7|E|Am|
作譜するまで気が付かなかったのですが、第1主題とコード進行が同じなので、変奏と考えていいのかも。第2主題から少し減速、と言ってももとのテンポまでは遅くならず、丁度よい速さ。こちらの旋律ももちろん秀逸。
第4主題。BPM140。第92~109小節。最後の小節は前述のとおり、次曲「LOVE LIES BLEEDING」の始めの小節と被っています。
Am|B♭/A|B/A|C/A|C♯/A|D/A|E♭/A E/A|F/A F♯/A|G/A G♯/A|
A|B♭/A|×4
A|
最初のコードをAとすれば、当該主題を次曲のイントロと考えて、ここが両曲の境目とすることも。それにしても、1オクターブをきっちり半音ずつ昇っていくときの漲る緊張感、高揚感、期待感。そして16分音符でB♭~Fを往復する箇所、もmy best favorに数えてもいいくらいです。この繰り返しも4回、堪能できます。実はこの速い旋律は、おそらく耳コピーできないのではと思っていたのですが、どうやら一応トレースできたようです。ビジュアル的にも綺麗な譜面になっています。
そしてコードAを共有して次の曲へ。
‥‥to be continued
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