FUNERAL FOR A FRIEND ~ LOVE LIES BLEEDING (再②)
さて前投稿の続き、「LOVE LIES BLEEDING」です。イ長調で。
「FUNERARL FOR A FRIEND」と共有小節(ということに)の作譜面第109小節は、前曲のAの全奏の中からピアノソロの前奏で始まります。
コードは
A|C|G|F G|
とりわけ、この曲の主調のA、他の小節のハ長調のドミソ、シレソ、ドファラの中で何かひとり際立っている感じが。これが4回繰り返され、次第にドラムスやベースやギターが加わります。前曲のendingの16分音符のB♭~Fの4往復+この珠玉のメロディー×4回、my best ELTONか。中でもこの前奏のメロディーのコア4小節は、特にピアノだけでの繰り返しの最初はELTONの中でのMY BEST OF BESTかも。
なお、この4小節目で全奏により際立っていますが、「・タ・タ・タ--」というアフタービート、1~3小節目でもピアノで静かに刻まれ、このリズムが何ともELTONらしい。実は、かつて投稿した「PINBALL WIZARD」でもピアノがこのリズムを刻んでいます(その際の表現では、「飾り音」。本来の音楽用語では違うものを指すようですが)。そのほかの曲でも、ピアノでこのリズムの和音が控え目に差しはさまれているところでは、ああこれぞELTON! となってしまいます。
さて、第1主題は、
A|A|E|E|A|D|Bm|B|
A|A6|Bm|D|A|E|D|D E|
ようやくボーカルが登場。前奏を絶賛したばかりで何ですが、この、あまり上下動のないけれど軽快な旋律、聴き直してみるとやはり素晴らしいです。Bm→Bと、同じ調の短調の長調化、細かいところで明るさを増している。聴くほどにじわじわ良さが染みてきます。
第2主題は、
F♯m|Bm|E|E|×2
明るすぎるのを少し暗めに落としてバランスを。あの、・タ・タ・タ--が、ギターでも繰り返されスピード感アップ。
サビは、
A|Bm|A|D|F♯dim|F♯m|E|
また第1主題の続きのようですが、F♯dim→F♯m→Eの箇所が、複雑なコードで短いけれど本当のサビなのでは。この最後の2小節でAからアルペジオ的に1オクターブ下がってのAまで、love lies bleeding in my handsと唄う、ここも聴く度にじわじわと素晴らしさが。しかしここまで前曲の始まりからようやく辿りつきました。本当に長かった旅路を、短くも秀逸に締めくくっています。
この後、前奏と同じ間奏や歌詞2番が続き、いよいよピアノと鳥のさえずりのようなフルートが絡み合う珠玉のパートへ。コードは前奏の4小節目が(多分)Fのままで
A|C|G|F|
最初は鳥のさえずりに感動していたのですが、やはりここも8分音符で奏でられるピアノの美しさにじわじわと。
繰り返しになりますが、A→C→G→F(→G)に重ねてBRABO!
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