浪漫飛行

グループシリーズのもう1曲、米米CLUBです。1987年、作詞作曲:米米CLUB(で、実質は石井竜也?)。手元収録CDは「KOMEGUNY」です。これまでの一連の投稿曲より10年ほど新しいのですが、この年代の曲でこんなにメロディーが整って美しく懐かしい(=その10年前の私的には嵌っていた、素晴らしいメロディーラインが復活した)曲は他にないのでは、と絶賛。主題も第1から第4まで多彩で、ロ長調から半音転調のハ長調と大サービス。聴きどころてんこ盛りです!?

手元にはピアノ譜など4種類の市販譜がありますが、あえて作譜してみました。ロ長調、BPM138、ピアノ、ベース、ドラムスに加え、ストリングスを。ストリングスは、曲後半のサビの盛り上げに不可欠です。

イントロは、ドドソソファファドドの繰り返しという不思議な雰囲気を生み出す低音パートに絡み、

B|F♯/B|A/B|E/B|×2

コードの分母、つまり和音の土台はずっとB音、つまりドが。そして、分子はベース音がド→シ→シ♭→ラと、my  favor の半音階段下降。もうここから、素晴らしいの連発が。

第1主題は、イントロと同じコード進行。やはり、イントロですでに気が付いたようにこの曲の魅力を凝縮しているのか。

第2主題は、

B/D♯|E|B/D♯|E|B/D♯|E G♯m/D♯|C♯m7|F♯7|

6小節目の半ばまでドミソとドファラの幸福感溢れる雰囲気が、7小節目にかけてマイナーコードやメジャー/マイナー両方の響きで複雑な感じに変わる。味わい深いです。

サビは、

B|F♯/D♯|G♯m7|D♯m/F♯|EM7|F♯7|×2

低音+高音のストリングスが効果的。和音の基盤が、ド→シ→ラ→ソ→ファと階段下降、最後だけ上向き、ソに戻る。my  favor のツボですが、念押しにファまで下りるところも含め、my  best  favor に。

さらにてんこ盛りの追加で、間奏曲風の第3主題が、

C♯m7|C♯m7|B/D♯|B/D♯|EM7|EM7|F♯7|G7|

ここも基音が、レ→ミ→ファ→ソと階段上昇し、さらに半音上がってソ♯、ここで転調、ホッと一息、お馴染みのハ長調へ。

そして、サビを繰り返す。念のために記すと、

C|G/B|Am7|Em/G|FM7|G7|

まだあります。てんこ盛り大サービス第2弾、第4主題‥‥何とサビと同じコード進行!

まさに奇跡のような1曲です。


 










C5552's Ownd

語り得ぬものについては沈黙せざるを得ない

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