MUGO・ん・・・色っぽい

ドーナツ盤復元シリーズの最後は少し新しい!?曲を。1988年、作曲:後藤次利、作詞:中島みゆき、工藤静香が唄います。作譜は、変ホ短調、BPM144、ピアノ、e-ベース、ドラムスに加えてe-ギター。

これまでのドーナツ盤の諸曲よりは5~10年新しい!ということで、何か斬新さが。例えば、マイナーコードが多い中にメジャーセブンコードや不協和音の設定により複雑な響きが。結果、短調なのに哀しくなく不思議なクールさや軽快感まで。


イントロその1は、

E♭m|B♭m E♭m|E♭m|B♭m E♭m|E♭m7-5/B|E♭m/B|

いきなりe-ギターが活躍、第5~6小節でうなりを上げる。ここの /Bは、e-ベースが支えている音を残したもの。不協和音的に深みが出ている!?

イントロその2は、

E♭m|B♭m|E♭m|B♭m|(tacet)|(tacet)|

イントロその1と同じパターンですが、第1~4小節に歌詞が付くのと、残り2小節はドラムスだけなので、前投稿曲に倣って当該表記(これでいいのか?)に。

第1主題は、

E♭m|B♭m|E♭m|B♭m|BM7|B♭m7/D♭|BM7|B♭7|×2

前半はイントロと同じコード進行が繰り返され淡々と進みますが、後半はメジャーセブンコードとそれをなぞる形のボーカルで2回盛り上がり、その後を最初はB♭m7、2回目はB♭7と、マイナー→メジャーと変えることでまた変化を。だんだん曲の真価が表れてきました!?

なお、e-ギターのソロ1小節を挟んで再度繰り返され、もう1回味わうことができます!?

第2主題は、

B|D♭|B♭m7|E♭|BM7|BM7|Cm7-5|BM7|E♭m7/D|

前半は初めてメジャーコード主体に。でも明るい雰囲気にならないところが不思議ですが。しかしなんとも素晴らしいコード進行、特に主調をメジャー化した第4小節が秀逸。ですが、第7小節の小さな変化、前小節のベースB音から半音upのC音へ、これがさらに珠玉の響き。そして最終小節E♭m7/D、本当は(G♭+D)/2が正解なのでは、と。B♭音とD♭音はボーカル等から確定ですが、響き全体の得も言われぬ不安感、これが半音ずれたD音だろうとの結論に。コード判定に要した時間ではこれまでで一、二の長さを争うことに。

かように、主題全体でbest  favorite でもいいのですが、bestはサビに譲って次点ということに。

そしてそのサビは、

E♭m E♭m/D♭|Cm7-5|BM7|E♭m|

E♭m E♭m/D♭|Cm7-5|BM7 E♭m/D♭|E♭m|

第1&5小節の E♭m/D♭は、4拍目。これ+その次小節がmy  best  favorite! 

その後(第3&6小節)も含めこれら連続する3小節は、ベース音がE♭→D♭→C→Bと絶妙の響きで下降。しかし、第2主題との一位争いは僅差です。

最後、第3主題?として、

B E♭m|B♭m E♭m|B E♭m|B♭m E♭m|

再度、イントロ~第1主題的な雰囲気に戻る。


明るくも暗くもない不思議な曲調、複雑な和音の響き。名曲です。なるほど時代は進歩しています。















C5552's Ownd

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